使ってみて便利だった道具など(その2)

当社のオフィスにある道具で、便利だったものや、便利そうだと思ったけど不便だったものの紹介です。

大がかりな工作に便利

抵抗ロウ接機

大電流を流してジュール熱で物体を加熱しロウ付けをする機械です。
炎が出ないため室内で扱いやすいです。(ただし煙は出る)
中身は巨大なトランスなので結構重いです。

プアマンズバージョン:電子レンジを分解してトランスを取り出して、二次側をブースターケーブルでまき直して似たようなものが作れます。筆者は大学生の頃作りました。

耐熱ジェル

ロウ付けの際のバーナーの熱を遮断できるジェルです。
繰り返し使えます。 

ヒートガン

超強力なドライヤーみたいなものです。
温風は500℃を超えるため、基板をこれで温めると半田が解けて部品がぽろぽろ取れるようになります。ガストーチほどの高温ではないので、対象を加熱しすぎで壊す心配が少なく、安心して作業に使えます。

面白い使い方としては、フリクションボールで書き込んだ問題集を、熱風を当てながらページをめくることで消してまっさらにできます。

ジグソー

刃の交換で木材~ステンレスまで、万能に切断できます。あまり切断精度は出ません。
便利だったのが、粗大ごみを切断して通常のゴミで出すという使い方。

私はプラスチック管やMDFをよく切断するのですが、この用途には使いにくいです。その場合簡単にまっすぐ切れるバンドソーを買いましょう。
見た目に違わず、騒音と粉塵はすごいです。

ディスクグラインダー

切断砥石で何でも切れます。オフセット砥石で何でも削れます。ジグソーでダメならこれを出してくるという感じです。
ジグソー以上に騒音が大きかったり、鉄を切ると鉄粉が出たりと、工場みたいな環境でないと扱いずらいです。
鉄粉曲者で、金属につくとそれがステンレス製でも確実に錆びます。鉄粉が付いたものを洗うと流しに落ちて、こんどは流しが錆びます。

シリコンシーラント

耐熱の接着剤として使ったり、絶縁の充填物として使ったり、タルクを混ぜてパテ状にしたりと色々できます。本来の使い方でないため製品には使えませんが、試作には便利です。
いらないところについてしまうと落とせないので、拭き取ったらほとんど見えなくなるクリアのものを使っています。

ステンレス用フラックス

普通はハンダ付けできないステンレスがこれを使うと簡単にハンダ付けできます。つけたままにするとそこから錆びてくるのではんだ付け後は丁寧に洗浄が必要です。
手につけると腐食して痛みます。 このボトルに貼ってあったラベルも溶けてなくなりました。

タップ&ダイスセット

ただの棒やただの穴を、ネジにしたりネジ穴にしたりできます。
金属に対してよく使用します。

3 D プリンターで作ったものに対しては不向きで、設計時に絶妙なサイズの穴を開けておき、ネジを力いっぱい回しこむことによって素材自体を変形させてねじ山を作る方法の方がいいネジ穴が作れます。

ミッチャクロンマルチ

これで下塗りをしておくとアルミだろうがシリコンだろうがなんでも塗装できるようになります。 

その他

カーバッテリー&カーインバーター

実験の電源として使用しています。

また、防災グッズとしての側面もあり、災害時にスマホが何度も充電できる…と書こうと思ったのですが、
バッテリー容量を見たら28Ahなので、2800mAhのスマホなら10回程度しか充電できないんですね… 思ったより少なかった。

あまり良くなかったもの

小物撮影用ブース

このテントの中に小物いれて、スリットから撮影すると、光が回り込んで綺麗に撮れるとの触れ込みです。
ホームページの写真を載せるように購入しましたが、うまく取れず。
これを使えばだれでもきれいに撮れる。というものではなかったため、今のところ出番はありません。

酷評しましたが、上手く取れないのは私に写真技術や道具がないからだ、という可能性は大いにあります。

ミニ卓上ボール盤 

購入して失敗だったもの。 ハンドルを回しても降りてくる範囲が小さいので、毎回毎回設定を調整する必要があるのが面倒です。ちょっとした作業なら電動ドリルドライバーでやってしまうということもあり、あまり出番はありません 。
ミニでない普通の卓上ボール盤をおすすめします。

その1はこちら

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